その3のカカシくん。
ドロシー曰く”おとぎ話の世界”の住人。

命を吹き込まれたからくり君。
思考用のパーツが高確率でショート中。

(2003年頃)










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「おー!完成だ!!」

『・・・ウ・・・』

「おー!動いた!!素晴らしい!!」

『・・・★▽%●☆#・・・』

「Σ( ̄□ ̄;)!!!!???」

「親方・・・コレ失敗・・・じゃないんスかね・・・」
「うをー!!!!や っ ち ま っ た ー !!!;;;」
「うっわーぉ・・・どーすんのよコイツー・・・;」

『みー☆○◆にょろ☆#ぷー』

「・・・何やらワケの判らんコトを云い始めたがどうするんだ・・・?」
「親方ーどーすんのよー;直せないのー?;」
「うぅぅぅぅぅぅ・・・パーツ故障は・・・命を吹き込む前なら直せんだが・・・えーと;」
「・・・つまりもう手遅れ、とそう云いたいんスね・・・コイツ廃棄されんスか・・・可哀想ス・・・」

『!!み!ぶるぶるぶる』

「・・・コイツ何か嫌がってるスよ」
「心の部分については成功してるようだが肝心の頭は駄目だな」
「うぅぅぅぅぅ・・・。・・・!!そうだ!心だ!」
「心がどーしたのよ」
「人間の”心”を持った機械人形が希にいるらしくてな、そいつなら・・・」
「コイツ直せんスか!?」
「そうらしい」
「壊さなくても済むんスね!!?」
「そうなるな」
「ほぅそれは何よりだな」

『♪るーらりらるるらーりん♪』

「わー♪喜んでるスよー♪」
「ただ問題は・・・」
「その”心持った機械人形”が何処に居るのかってことよねー」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・しばらく保存しかねぇやな・・・」

『うぃあーえいえいえいあーおー』


元気な少女と臆病な魔法使いと心がない機械人形の一行が
通りがかる2週間程前のオハナシ。